-恐怖夜話-


その文面を見た瞬間、ゾクリと背筋を何か冷たいものが通り抜けた。


やはりそうか。


最初の意味不明のメールの内容は、これと同じ物だ。


根拠があるわけじゃない。


でも、私はそう確信した。


「なんだ? どうしたんだ?」


「かごめ、かごめ……」


「え?」


私の異変を察知した東悟が、車を路肩に止めた。


がちがちに握りしめていた携帯を私の手から外して、その画面に目を走らせる。


東悟が小さく息を呑んだ。


「かごめかごめの……歌?」


眉根をギュっと寄せる東悟の表情は、いつになく険しい。


「まさか、今日沙希ちゃんからあったメールの内容って、これと同じだったのか?」


東悟の問いに、私はゆっくりと頷いた。


「うん。あの時は『かごめかご』だけしか書かれていなかったけど、多分同じだと思う」


「かごめかごめ……」


呟く東悟の声が、狭い車内に虚ろに響いた。