-恐怖夜話-



「あ、うん。大丈夫。わざわざごめんね。こっちから病院に電話してみる。ありがとね」



お礼を言って部屋に戻ろうとした私は、そう言えば近くの店を聞くんだったと思い出した。


「あ、ここの近所に、コンビニか何かあるかな? あれば教えて貰いたいんだけど」


「コンビニが、あるにはあるけど……」


真次くんが、言いにくそうに語尾を濁した。


「けど?」


「歩きだと、片道三十分はかかるよ?」


近くのコンビニが、徒歩で三十分!?


どんだけ田舎なんだ!?


驚きで思わず点目になっていると、真次くんがクスリと口の端を上げた。


笑うと、取っ付きにくい印象が少し柔らかくなる。


「夕飯の買い出しだろう? それで呼びに来たんだ、家のお袋が夕飯食べに来いってさ」