もう一度耳に受話器を当ててみたが、やはり何も聞こえない。 もしかして、故障なのかな? 私は諦めて電話を切った。 ピンポーン! ピンポーン! 「あ、はいはい」 誰だろう? ……まさか、誰もいなかったりして。 だめだめ! 思考が妙に変な方に行ってしまう。 私はブルブルと頭を振って、玄関に足を向けた。