-恐怖夜話-



――凄い偶然。


中学なら学区が一緒ってありそうだけど、高校が一緒と言うのは、かなり確率が低いんじゃないだろうか?


私は、はす向かいに座る真次くんの顔を覗き込んだ。


意外と綺麗な黒い瞳と、視線がかち合う。


でも、「ああ」と頷いて見せただけで、彼は興味がなさそうに天井の方にスッと視線を外してしまった。


それ以上話すそぶりはない。


無愛想だなぁ……。


同じ兄弟でも、偉い違いだ。


私のちょっと棘がある視線に気付いたのか、政志さんが苦笑した。