「あの、坂田さんですよね? 坂田主任の所の確か、美鈴さん?」 不意に背後から名前を呼ばれ、私はドキリと固まった。 まだ若そうな男性の声だ。 振り向くと、背の高い痩せぎすの青年が二人立っていた。 一人は二十代後半くらい。 もう一人は、私と同じくらいか、ちょっと上くらいに見える。 二人とも黒い短髪で、一重のスッとした切れ長の目をしていて良く似ていた。 一目で血縁者と分かる風貌だ。