救急車が見えなくなるまでその姿を目で追っていた私は、ふと、周りの状況がおかしいことに気がついた。 日曜日の社宅の昼下がり。 当たり前と言えば当たり前だが、救急車が来たことで物見高い野次馬が集まっていた。 数人の主婦らしきグループが、私の方をチラチラ見ながらひそひそ話をしている。 部屋からは出て来ないが、窓を開けて盗み見ている者もいる。 その全員が、私と目が会うと、気まずげに視線を外して行ってしまのだ。 何だか、避けられてる? そんな気がした。