-恐怖夜話-


「武士っ!」


私は飛び起きると、武士の両頬を両手の平で力いっぱい、パシン! と叩いた。


「うわっ!? な、なんだっ!?」


驚いて飛び起きた武士は何処もケガをしている様子はなく、ぴんぴんしている。


ああ……あれは。


「夢……?」


夢を見たのだろうか?


恐ろしいほどの、あのあまりにリアルな感覚が体の端々に残っているようで、私は思わず震えが走り、自分で自分を掻き抱いた。