-恐怖夜話-


コンコン。


遠くで、ノック音がする。


コンコン。


私は、その音に導かれるように、意識を取り戻した。


辺りを包む眩しい光に目を細めながら、ゆっくりと視線を巡らせる


落ち着いたブラウンの内張りと、小振りのシャンデリア。


そして、ミニチュアサイズの可愛らしい木目家具。


キャンピングカーの中だ。


キャンピングカーのベッドスペースに、私は横たわっていた。


「……あ!」


武士!