-恐怖夜話-


血。


これは、血のニオイだ。


――ダレカガ、ケガヲ、シテイル?


誰が?


武士?


武士はどこにいるの!?


「あ……ぐぁっ!」


声を出そうとしたら、自分の物とは思えないしわがれた声が、喉から絞り出された。


喉が痛い――。


そう思った次の瞬間。


私は、今までの人生で感じたことが無いような、激しい痛みに襲われた。