-恐怖夜話-



――何? 足音?


ジャリ。ジャリ。


ジャリッ。ジャリッ。ジャリッ。


――二人だ。


二人居る。


二人の人間が、キャンピングカーの脇を、歩いて――。


いや、違う。


回っている。


反時計回りに、車の周りを回っている!?


「な……!」


『なにこれ!?』と、声を上げようとした私の口を、武士が『しっ!』と、手で押さえた。