車に着くや否や、武士はカギをロックして、ぐるりとカーテンを全部閉めてしまった。
そのまま後部座席をベットに変える作業を、黙々としている。
「武ちゃん、どうしたのよ? 何だか変だよ?」
「……いいから、もう寝よう。後3時間もすれば夜が明ける。それまで寝ておこう、さすがに疲れたよ」
確かに、疲れている。
助手席で途中ウトウトしていた私でさえそうなんだから、運転手の武士はもっと疲れているはず。
それに、最初からその予定だったし。
「うん……。そうだね。せっかく遊びに来て、昼間寝ていたんじゃもったいないものね」
武士の腑に落ちない態度に一抹の不安を感じながらも、言っていることに意義はないので、私はそのまま眠ることにした。



