あの時、消えた『あれ』を探して巡らせた私の目が捉えたもの。 それは、 地を這う、『人魂』だった。 それも、二つ。 一つの星だと思ったものは、どうやら二つの人魂が絡みあった姿だったらしい。 その地を這う人魂が、私には自分の方に近付いて来るように見えたのだ。