-恐怖夜話-


「いいから、見てよ!」


感情の支配するままに、私は声を荒げる。


それは、怒声そのものだ。


頭の隅に残っているわずかな理性が、警鐘をならしている。


でも、


自分で自分の感情が、


行動が、


止められない――。


私の急激な変化に香は、あっけにとられて顔色を無くしている。


そんな香の様子も気に止めず、


私は、がさがさと乱暴な動作でバックからあの写真を取り出すと、テーブルに叩きつけた。


「ほら、ここ! ここに女の子が写っているのよ!」


「あ……、うん」


私の勢いに気圧されながら、香は渋々と指さす写真に視線を落とす。


次の瞬間、


香の口から「ひっ!?」っと、息を飲む声が漏れた。