え……?
雅美が何をしているのか瞬時に理解した私は、思わずビクリと、身をこわばらせた。
「ちょっ、ちょっと、雅美、何してるの?」
若菜の口から、私の気持ちを代弁するような、驚きを露わにした言葉が飛び出す。
何をしているのか、見れば分かる。
分からないのは、『なぜ』そんなことをしているのかだ。
雅美はテーブルの上に『修学旅行の写真』を、一枚、又一枚、まるでトランプをしているように並べては、じっと見つめる、
それを、淡々と繰りかえしていた。
落ちる沈黙と、漂う、言いようのない緊張感。
ピリピリと、痛いくらいに張り詰めた場の空気を破ったのは、若菜だった。



