凍った睫が。 瞬きのたびに。 ぱさぱさと。 凍った蝶の、羽音をたてる。 それがなんだか君の涙の色だった。 目に見えない音が。 君の泣き顏が。 僕の耳朶を振るわして。 聽こえない。 君の泣き声が。 僕に聽かせて。 君のココロの音。 そして、今日も。 涙の落ちる音が蝶の瞬きに化わる。