髑髏の虚ろな眼窩 生える深紅の薔薇 十字架に黄金の冠 映える深紅の花弁 ひらひらと舞い散り 伸ばし切った指 這える鋭棘の蔓 指を膚を引き裂き真紅の血が滴る ああ かみさま 羊が貴方を見上げる罰ですか 羊が貴方を見たのは罪ですか ああ ならばあたしは髑髏に座し、不実の冠を頭上に掲げ、滴る辛苦を拭いもせず 磔られた貴方のための詩を唄いましょう この眼窩に咲く薔薇の花が枯れないうちに この声が嗄れるまで