「じゃあまた後でね」 静奈の手を取って立ち上がらせると、そっと胸元に引き寄せて頭を撫でられる。 それが嬉しいから……やっぱり口には出来ない。 嫌いな子にはしないよね?って センパイの口から零れる言葉だけを信じていたいの。 事実、最近寄ってくるキス目当ての人が減って来ている。 きっと、知らない所で守ってくれてるんだって……そう思う。 はっきり出来ない事は罪なのかな? それとも……センパイと一緒にいられるのなら このままでいいのかな?