本当に自分を思ってくれているのだったら……真摯に向き合わなくては、と思う。 人の気持ちを簡単に踏みにじるなんて、そんな事出来るハズがない。 だけど…… この状況ではどう考えても興味本位としか思えなくて。 かといって無視も出来なくて。 「いつまでも続く訳じゃないしね」 隣にいる明日香になのか、自分に言い聞かせているのか、それともその両方か。 それは、溜め息混じりに呟きながら食堂脇をすり抜けた瞬間!! のんびりと歩いていた体が壁に押し付けられ、静奈の唇に一瞬重なる生温かい感触。