『オラ腹が減った!翔まだかご飯!?』



今の声がお父さんかな?



「すいません…わざわざ回覧板届けてくれて」



翔さんはもう一度頭を下げると、ご飯を作らないとダメらしく、そのまま家に入ってしまった。








あたしも自分の家に入ることにした。



『ご飯まだか!?』



『今すぐしますから!お父さんは、居間でテレビでも見ていて下さいよ』



窓を開けたまんまだった為お隣の声がまる聞こえだった。




離婚して今は、家事を長男の翔さんがしているらしい。



夫婦みたいだよね?会話が!



あたしはそう思いながら耳を傾けていた。