「正確には登校する新入生たちですけどね」
部屋の窓から近くの小学校の校門が見える。
「お隣の娘さんも入学式だったようですね」
「ええ、知ってます」
隣部屋の夫婦とは面識があった。
とはいえ、近所付き合いの域を出ないものだったが。
そのことを月見に告げると、彼は小さくうなずいた。
「娘の晴れ姿を楽しみにしてるみたいでしたよ」
これは事実だった。
証言は、このことから作り出したものだった。
「では隣の娘さんが登校する姿は見ましたか」
「はい、見ました」
「後で世間話のネタにするつもりだったんですか?」
「そんなとこですね」
舟本は月見の言葉に調子をあわせていたが、なぜそんな話題を振ってくるのかと、その真意を計りかねていた。
「ではお聞きしますが娘さんのランドセルは何色でしたか」
「は?」
舟本は何を言い出したのかと思った。
「それがなんの関係があるんですか」
「別に。正直に答えて頂ければ結構です」
部屋の窓から近くの小学校の校門が見える。
「お隣の娘さんも入学式だったようですね」
「ええ、知ってます」
隣部屋の夫婦とは面識があった。
とはいえ、近所付き合いの域を出ないものだったが。
そのことを月見に告げると、彼は小さくうなずいた。
「娘の晴れ姿を楽しみにしてるみたいでしたよ」
これは事実だった。
証言は、このことから作り出したものだった。
「では隣の娘さんが登校する姿は見ましたか」
「はい、見ました」
「後で世間話のネタにするつもりだったんですか?」
「そんなとこですね」
舟本は月見の言葉に調子をあわせていたが、なぜそんな話題を振ってくるのかと、その真意を計りかねていた。
「ではお聞きしますが娘さんのランドセルは何色でしたか」
「は?」
舟本は何を言い出したのかと思った。
「それがなんの関係があるんですか」
「別に。正直に答えて頂ければ結構です」


