被害者がいたとしても、これは明らかに死んでいるという決断が出来るほどに――やるせない
死んでいるかどうかを憶測しようとした時点での話しだが
「死体はまだ見つかってない、か……」
聞きながらも、あれば分かるかと国本の言葉は独り言めいたものになった
死体と断定付けてしまう被害者の体がまだ見つかっていないことについて、千葉も首を縦に動かすしかない
「今のところは……。とりあえずはここら一帯の捜査に全力を注いでいます。
近くに雑木林もありますので、恐らくはそこに埋めたと見込んでいます」
死体を隠すならば、人目のつかない場所
一般的犯罪心理として、千葉が出したものは最善となろうが
「見つからないだろうな」
止めとけと、国本は彼の案を一蹴した


