「ああ、そうだ。それに、俺たちが香我美から離れなければ周りの害虫(やつら)から守れる」
「うんうん。二人で香我美を守ろう。じゃあさ、俺は右が良いな兄さん」
「そうか。なら俺は左にしよう」
「半分ずつ守っていこう。――たまには俺が左を持ちたいな」
「半分ずつという前提がおかしい。俺のモノはお前のモノだし、お前のモノは俺のモノでもある。
分け合うなんてことはない。俺たちは一緒(ひとつ)なんだから」
「相変わらず難しいこと言うな兄さんは。素直に愛しているとか言えばいいのに」
「っ、しのごの言わずにさっさとやるぞ。香我美を待たすな」
「はいはい。香我美ぃ、もう少しだからね」
「どちらも好きなお前のために」
「その願いを叶えてあげるよ」


