ヤンデレ双子に愛されて



「あれ、麻酔効いてなかった?香我美が痛くないようにしたのに」


「付け焼き刃知識でやったからな、多少の痛みはあるんじゃないのか」


「なっ、大変だ!止めなきゃ、香我美が痛い思いをする」


「落ち着け。中途半端だから余計に痛いんだろう。俺たちが迅速に“願い”を叶えてやればいいだけの話だ」


「それもそうか。縫合しようにも、麻酔効いてなきゃ痛いままだろうし。

――ああ、それにしても。香我美の腕、綺麗だなぁ。このまま飾っておきたい」


「……。綺麗だからって、目的を見失うな。香我美と一緒にいられるよう――『持ち歩ける』ようにするためにわざわざこうしたんだろ」


「ごめんごめん。忘れたりなんかしないから。一緒にいるため、離れないためには香我美を『持ち歩けるよう』にしないと。

人間、ずっと一緒って口にするのは簡単だけど、いざやろうとすると『これ』しかないよね」