「いや……。いぁ……っ!」
悲鳴をあげた
「ぁ、ぁあ……!」
あげたかった
ことここにきて、違和感を察する
ろれつが回らない
口と舌が上手く動かなくて、動かしているのに『動いている』という実感が湧かなかった
感触がない
「っ、っ、づ!」
おまけと言わんばかりに、次の異常を見つけた
いや、気付かなかった
私がずっと『体』を動かしていたことに
じゃりじゃりと、みしみしと手首が軋む音
聞いて、見る
聴認して、視認して、初めてそこで『動かしているんだ』と思う不都合さ
――感触が、なかった
触っているという自覚
動かしているという触感
全てが無かった
「っ、ゃ……」
繋がれていない足を動かした


