「……ごめんなさい。二人と付き合っているのを黙っていて。二人とも好きだったから、二人とも愛しているから。
言っていること、私のわがままだって分かっているわ。ごめんなさい、ごめんなさい……。もうこんなことしないから。
本当にごめんなさい……」
二人が怒って私を拘束していると私は思ったから、謝罪をする
涙ながらに何度も
ごめんなさいしか分からない生物にもなった気分でいたこの身に
「いいんだよ、選ばなくて」
聞こえた声は、涙(いつわり)を剥離した
予想外で驚きがでる
怒って、いない
有り得ない事実に目を見開いてしまう
「選ぶ必要なんかない」
右桜に続き、左桜までもが肯定をする
二人を愛したことに
「兄さんを愛したのなら、愛せばいい」
「右桜を愛したなら、愛せばいい」


