身を守るために嘘をつくぐらい造作もないし、正当防衛だって適用される
こんな異常、受け入れてなるものか
助かりたいから、私はひたすらに
「嬉しい……。あなたたちがこんなにも私を愛してくれていたなんて。
私もあなたたち以上に愛してるわ」
言いながら、虫酸が走る
ざわざわと背中から、本当に虫でも這っているかのような感覚だった
それだけ自分が“怖がっている”というのを再認識する
泣いて喚きたい
けど、危機的状況なりにも冷静な部分――こいつらがまだ私を愛しているという事実が助かる見込みを芽生えさせたんだ
助けにすがりつく思いで嘘を吐いた


