ヤンデレ双子に愛されて



だから


「そうか。次いでだから待ち合わせ場所まで送っていくよ」


疑いをしらない彼の無垢な笑顔は、私にとっての成功の証でもあった


詐欺師は、詐欺の成功――自分に利益あることで喜ぶものだ


言ってしまえば、ラッキー


嘘がバレなかっただけでなく、私なりの利益があったから


ここから駅まではそれなり距離がある

寒空の下を歩くのは億劫だから彼の気遣いは嬉しいもの


「じゃあ、お願いしちゃう。フォレストって言う喫茶店までね」