稲光する黒鐵(くろがね)
壁に固定されたそれは、私の手首も巻き込んでいた
拘束
図らずも、囚人を思い出す
両腕を頭より上にあげ、万歳でもしているかのようなポーズ
壁が背にあり、そこから一歩たりとも移動出来ない
足に拘束はされてなく、座るように私の移動は制限されていた
どこの宗教か
欧米の罪人なんかが受けそうな拘束は――屈辱でしかなかった
「ふざけんじゃないわよ!こんな。こんなことしてただですむと――」
目の前の元凶に叫ぶ
叫ぶからにはそいつらを見ようと目を見開き、顔をあげて
――別のものに目がいってしまった
「なに、ここ……」
怒りを忘れる驚愕


