両手で床を踏む
四つんばいから昏倒して、水目になった眼球で彼らを仰いだ
歩幅、リズムも同じの二つ足が私の目の前で止まり
笑う道化師がそこにいた
「何したんだい、兄さん」
「いやな、香我美の寝顔が見たいと思っただけだ。今日は香我美の笑った顔、幸せそうな顔、怒った顔、驚いた顔。
とまあ、色んな顔を見れたんだが、寝顔は最近見ていないから、少し寝てもらうだけだ」
「いいね、香我美の寝顔。可愛いから俺も見たい。あ、香我美に変な薬とか飲ませてないだろうね」
「安心しろ。この俺が香我美にヤバいやつを飲ませるものか」
「それもそうか。香我美ぃ、ゆっくり寝てて。起きたら、三人で楽しもうね」
「起きたら、お前の夢を叶えてやるからな」
覗き込む笑顔
心底楽しそうなそれは
「おやすみ」
「いい夢を」
酷い余韻を残していた


