「香我美、聞いてる?気分でも悪いのかな。何か、顔色悪いよ」
「体調じゃなくて、驚いているだけだ。何せ、香我美の部屋にいるお前がここにいるからな」
「あー、そのせいか。だってさ、香我美が俺たちの部屋に来るなんて感動ものだからね。ついつい。
来ちゃいけなかったかな、俺。別に香我美の部屋に行かなくても、誰かが侵入すればすぐに分かるでしょ」
「まあ、そうだが。説明なしじゃ驚くのは当たり前だ。
香我美に謝っておけ。いてはいけないことはないが、驚かせたのも確かだからな」
「はいはい。ごめんね、香我美。――あ、兄さん。俺もコーヒーが飲みたいな。夢だったんだよ。こうして三人でお茶するのがね」


