ヤンデレ双子に愛されて



正解だったか、彼は私の腕を離した


何事もなかったかのようにコーヒーまで口にしているし


「……左桜」


言葉が続けられない

結局、一人暮らしはしないのかと聞くにもはばかれる


気まずくも思える空気は居心地が悪かったが


「俺は右桜とも離れられないんだ」


口火をきるかのように彼は解釈を始めた


「俺はあいつの傍にいたい。あいつ、俺共に互いが必要なんだ。

生まれた時からずっと一緒だったし、離れるなんて今更考えられない」


「…………」


深い兄弟愛というやつか


聞いていて気持ち悪いが、双子で今まで一緒となればそんな言葉も言えるものなのかもしれない


別に、あの二人の兄弟愛は昨日今日に始まったものではない