だから断ったのに
「お前の願いだろ?」
「――は?」
妄想、か
修羅場コースに行きたいなど誰が願うんだ
そんなの願った覚えはない顔をすれば、彼は眉をひそめた
「さっき言っただろ。『左桜だけをずっと見ていたい』って。俺もお前をずっと見ていたい。
なら、昼も晩も。朝起きる時、夜寝る時も。
互いをずっと見ていられるようなことを実行するには、お前が俺の部屋に来ればいいことだろう」
長い台詞に目眩した
口は災いのもとらいしいが、まいった、いやほんとに
たわいない嘘ごとがまさか
「要するにさ、一緒に住もうって誘ってるの?」
今後の私の生活を一変させることになるなんて


