(幕閉じ、幸せの双子)
「ねえ、兄さん」
「なんだ」
「香我美の腕が崩れてきた」
「日が経てばそうなるのは当たり前だ。蛆が湧かないように丁寧に扱え」
「扱ってるよ。毎日、毎日。愛でて、撫でて。綺麗にもしてあげてるし――ああ、本当に夢見たいだ。
香我美とずっと一緒。兄さんとずっと一緒。幸せすぎて死んでもいいみたいな気分だよ」
「直球で愛を語るな」
「照れてる?」
「言うな」
「兄さん可愛いなぁ」
「つっつくな。ほら、俺じゃなく香我美と話せ。寂しそうにしてるぞ」
「あー、ごめん香我美。香我美も愛しているからね」
「どんなになっても、お前を愛してやるから」
「兄さんだって、愛を語ってるけど」
「っ……。だから、からかうな。俺だって、愛する奴前にすれば……。その……」


