見つからないように持ち歩く
そのために“解体”したとなれば正気の沙汰を疑いたくなる
「彼女の死体を持ち歩くなんて……。何か、それ……」
「何だ、気づいたことでもあんのか」
「い、いや。不謹慎なことですから……。その……。ヤンデレっぽいな、と」
「やんで……?」
「そんなのを前に本で読んだんですよ。死んだ彼氏の首を持って。さも、愛する彼氏はまだ生きているかのように接する女の話しで。
愛する者に執着して。異常行動を平気でする人物をヤンデレと称するみたいで……。すみません、変なこと言って」
言いながらにして、千葉は自分の失礼さに縮こまった
今言うべきことじゃないと口を閉じるが
「愛した奴を傷つけるのは、愛にならないと思うがな」
国本はその言葉を受け取っていた


