腕をしばらく吊していた、ということが分かったからこそ
ならば、死体はしばらくの間この部屋にいたという憶測が出来る
馬鹿(しろうと)の浅知恵では死体を腐らせない方法はここしか思いつかないだろうと来たわけだが
入れた痕跡しか残っていなかった
不可解さがますます増える
死体隠蔽をするから、近隣住民に見つからないように匂いの対策でもしているかと思えば空っぽ
死体を丸々閉まったわけじゃなく――想像にどしがたい物を閉まっただけで、また取り出す
これでは、まるで
「食用の肉と大差ないな……」
腐らせないように閉まったんだ
ならば、取り出すなんてわざわざ腐らせる行為などしない
それをした、この状況
保存が必要ないものの行く末なんて明瞭だ


