「……おい隼人」
「あ?」
ワイシャツを着ずに髪を結ってる隼人に一応教えてやる俺、優しくね?
「オッサンが覗いてんぞ」
「ぎぃやあぁぁぁあああ!!!」
ドアの隙間からウットリするオッサンを見つけた隼人はロッカーの中に逃げ込んだ。
──ガタンッ! ドカッ! バンッ!!!
「店長! 俺の裸を見ていいのはミカだけだっつーの!!」
ワイシャツを着てロッカーから出てきた隼人はオッサンに怒鳴る。
「……チッ……上半身くらいいいじゃないの」
おいまた舌打ちしたぞ。
この歩くセクハラマシーン、マジでどうしてくれよう……。



