天然店員は俺様王子



「俺先帰るわーっ! ミカが逢いたいってマジ可愛い俺超愛されてるじゃあまたなー!!!」

「どんだけ早口」


ボソッと言った俺の隣には、唖然とする瑠雨の姿。


置いてかれた……って顔してますけど、つまり俺とふたりきりにしてんじゃねぇよボケってことですよね?


どうとでも思え。

最高のチャンス、到来。



「――瑠雨。手首大丈夫?」


ここぞとばかりに心配した顔を浮かべ、昨日変態共に掴まれた瑠雨の手に触れる。


「もう痛くねぇ?」


ポカンと俺を見上げる瑠雨に、心の中でほくそ笑む。


俺、完璧。月9ドラマ出れちゃうぜコレ。


「ウザイ」


はい何かきたよー。


「キモイ」


はいまた何か言われたー。


「顔が胡散臭いんだっつーの」


はいもうやめー。この可愛げのない女誰か地の果てまで吹っ飛ばしてー。