天然店員は俺様王子



「……着るから冷蔵庫からコーラ持って来い」

「自分で行けばっ」


持っていた黒いカーディガンを放り投げると、恨めし気に睨んでキッチンに向かった瑠雨。


それを確認して、カーディガンではなく灰色のポロシャツを着た。


「持って来てあげましたよっ」


何その顔。お礼は?みたいな顔しやがって


「開けて持ってこいよ。キャップはキッチンに置いてこい」

「はあ!? 何であたしがそこまでしなきゃなんないわけ!!!」

「寝坊助なのは」


どこの誰だったかなーと言う前に、瑠雨は足音荒く再びキッチンに向かった。


……今、死ね!!4回死ね!!とか言いやがったなあのガキ。1回増えてんじゃねぇかよ。

って冷蔵庫蹴ってんじゃねぇよ!!


「……痛い目見ろボケ」


まだ寝てるヘタレを跨いで、クローゼットからスポーツブランドのパーカーを引っ張り出す。


……あ? これ隼人のパーカー? ないって半泣きで探してたやつ? ……まぁいっか。隼人の物は俺の物だし。


パーカーを羽織ったその時


「っぎゃーー!!!」


待ち焦がれた悲鳴。


色気ねぇー……。