天然店員は俺様王子



「――……は?」


指差した方向を見る為に後ろを振り向いた瑠雨は、間抜けな声を出した。


は?じゃねーよ。1度で分かれやこのレゲェ頭が!


胸下まである黒髪に赤と金と緑のメッシュを入れてる瑠雨が、再び寝転がってる俺に向き直る。


「何? ロフト?」

「そうだよ。テメェはロフトで寝ろ。早く寝ろ。今すぐ寝ろ」


ジッと見てくんじゃねーよ。観賞料金取るぞ。


「……アンタってさぁ……」

「っだよ! まだ何かあんのかよ」


俺は早く寝てぇんだよ。午後からバイトだっつーの。


察しろ。オッサンのセクハラを考えると鬱なんだよ体力温存したいんだよ。早く寝ろ!!


「…………おやすみ」

「おや」


すみ。まで言わず布団を被れば、バンッ!と荒々しくドアが開く音。


「イッテェよちぃ! これ絶対アザになるじゃねぇかよぉぉお!!!!」


簡単に俺の怒りボルテージをぶち抜くヘタレの大声に勢い良く起き上る。