天然店員は俺様王子



「ちょっと、ねぇ! あたし帰るから送ってよ」


歯磨きを終え部屋に戻ると、瑠雨が戸惑いながら言った。


「今から寝る俺に向かって送れ? 何様だ」

「はぁああ!? ~っじゃあ隼人に送ってもらう! 隼人っ!!」


瑠雨は洗面所に向かって叫ぶが、当たり前に返答はない。


「ラクダなら洗面所でのびてますけど」

「…………」


俺はクローゼットから布団を出しつつ、瑠雨に話し掛ける。


「お前今日何か予定あんの?」

「は? ……別に、ないけど」

「あっそ」

「聞いといて何なの!?」


予備の毛布と掛け布団を取り出した俺はソファーに寝転がり、そんな俺を見て瑠雨は焦ったように近付いてきた。


「ちょっと……! 何してんの!?」

「見て分かれよ寝るんだよ! テメェも早く寝ろっつーの!!」

「何であたしがキレられるわけ!? つーか寝ろってどこで!? てかアンタの家で寝れるわけねぇだろ!!」


次から次へと本気でうるせぇな!


喋るのも面倒になって、俺はビシッと上を指差す。