天然店員は俺様王子



「つーか何作る気? 不味いもんだけは作んじゃねぇぞマジで」

「うるっさいな! 黙って部屋で待つことも出来ないわけ!?」


はーー!? 何で俺が怒られんの!?


ここ、俺の家! それ、俺の服! その材料、俺の!


マジ何様だよ。追い出してやろうか? 今すぐ変態野郎共の巣へご返品願いましょうか?


「すぐ作るからあっち行け!!」


……あぁん?


「……何、瑠雨。お前もしかして照れてんの? 作ってるとこ見られんの恥ずかしいか? ん?」


ニヤニヤしながら顔を覗くと、思っいきり睨まれた。


「うるさいって言ってんでしょ! 早くあっち行け!!」


そんなこと言われても頬がうっすらピンク色で、威厳も何もねぇよ?


「はいはい。何をそんなに照れてんだか。アレだな、不器用な包丁使いが見られたくないんだな」


隼人の肩を抱いて部屋に戻る。


「おい、ちぃ。その辺にしとけって。まじ背後がコエーって。絶対今振り向いたら包丁投げられるって」


ああ、すっげー想像つく。


背中にビリビリした空気を感じるんですけど。これがいわゆる殺気というやつですか。俺まだ死にたくねぇし。