天然店員は俺様王子



「ちぃはああ見えて意外にも料理すんだぜ? つうか完璧主義だから、出来なきゃ気に食わねぇんだよ」


ああ見えてって何だよ。俺が料理しないわけねぇだろ。


何たって、普通に何でも出来ちゃう俺だからな。


「なるほどね……さすがナルシスト」


はん!?


「ちょっと待てそこの暴力女。人間はナルシーな生き物なんですけど」


冷蔵庫から何点か材料を取り出した瑠雨は、俺を見ずにキッチンに立つ。


「アンタと一緒にされるとか迷惑極まりないんだけど」

「あのなぁ。お前、髪染めたり化粧したり服装決めたりで毎日鏡見てんだろ? それは何の為だよ。自分を綺麗にしたいからじゃねぇの?」

「ちょっと黙っててくれる」

「今の姿は鏡見て、それなりに大丈夫だと思ってんだろ。それがもうナルシーだかんな? 覚えとけ」

「隼人このうんちく男黙らせて!!」

「ちぃ理論はもう聞きたくないってよ」

「黙れヘタレ」

「いたたたたたた!!!!!!」


ニヤニヤする隼人の耳を引っ張っても、気分が晴れない。