天然店員は俺様王子



「お前飲んでばっかだな。何か食え。……つか普通に飯食いたくね?」

「だなー。つまみ系ばっか買ってきちゃったもんな。何かねぇの?」

「ないから言ってんだろ」


ファミレス行ったところでラストオーダー取り終わってるだろうし、コンビニ行っても大したもん残ってねぇよな……。


「少しくらい材料あるだろーっ」

「は? ベランダから投げ落とすぞ」


俺に作れってか? ふざけんなめんどくせーわ。


「……あたし作るよ」

「……は?」


耳を疑って聞き直すと、瑠雨は表情も変えずに言う。


「作ったげるって言ってんの」


どういう風の吹き回しだ。


「やり!! 作って作って!!! 何作ってくれんの!?」

「ある物見ないと分かんないよ」


はしゃぐ隼人に淡々と答える瑠雨は、どう見たって料理を作れるようには見えない。


むしろ出来上がりは残念極まりない感じがするんですけど。