まあそれは別にどうでもいい。


オッサンの好きなものが俺にストレスを与えるのが問題。


オッサンの好きなものはパスタと美しいもの(主に自分の顔面)。


それから、イケメンをこよなく愛してる。



オッサンは、おゲイだ。





「――ッ!」


自分のロッカーを開けて鏡を覗いていると、突如尻に圧迫感が襲った。


「出来たわよん」

「人のケツ握って言うんじゃねぇよ訴えるぞこのセクハラ野郎!! つうかいつの間に部屋入ったんだよ!」

「……チッ……ケツくらい減るもんじゃないでしょ」


おい、こいつ今舌打ちしたぞ。まじで訴えてやろうか? あぁん?


出来たてのクリームパスタをテーブルに置くオッサンを睨んでいると、なぜか頬を染めていた。