天然店員は俺様王子




「愛してるから」



たった一言。


だけど、永久に誓う言葉。




「あの合い鍵は瑠雨だけのもん。ずっと、これから一生な」


耳に掛かる髪をよけて、そのまま口づける。


ビクッと反応して俺を見上げた瑠雨に、軽くリップ音が鳴るだけのキスをした。



パチクリと目を瞬きさせる瑠雨は、パクパクと鯉みたいに口を動かす。


「そそそれ、プロポーズに聞こえるんだけど!?」

「は? そうだよ、バカか」

「バカって何!? 断るよ!?」

「断れんの?」


まさかな!と思いながらフハッ!と嘲笑うと、ゴツッ!!!と顎に渾身の頭突きを食らった俺。


「――あっぶねぇな!!! 舌噛むとこだったじゃねぇか!!!」


勢い良く見下ろしてデコピンでもお見舞いしてやろうとしたら、瑠雨の細い手が俺の頬に触れた。


両手が首に回された途端に香る、瑠雨の香水。


気付けば瑠雨の顔が目の前にあって、唇に熱い吐息。



ぎこちない、瑠雨からのキス。