「――イ……ッ!」
「え!? 瑠雨っ帰っちゃうの!?」
「こんな店潰れろ!」
「何てこと言うのよちょっと!!!」
瑠雨は俺の脛を思い切り蹴って走り去って行った。
い……ってぇーー!!!
「あ〜行っちゃった……」
「ちょっとレオ!!! なんであの子なのよ!! アタシが跪くわよっ」
「そのまま土にかえれオッサン」
「ヒードーイィーー!!!」
ああクソ。顔を殴るだけじゃ飽き足りず脛まで蹴りやがって……これ絶対青タン出来るじゃねぇか。
村上 瑠雨……覚えた。頭打っても忘れねぇからな。
ガキは嫌いだけど、何としても跪かせてやりたい。
「……あー……」
ほんと、どうしてくれようか。
とりあえず、落としちゃいます?



