「瑠雨! これあたしたちからプレゼントーっ!!!」
「え、嘘っ! ありがと!!!」
透が惜しげもなくドサッと瑠雨の腕にプレゼントを落とす。
「開けてみなさいよ」
「気に入ること間違いなしやでっ」
奈々と翔太を交互に見て頷き、袋を開ける瑠雨は無邪気な子供にしか見えない。
ま、嬉しいに決まってるよな。
「ぎゃーー!!! 欲しかったサングラス! えっ!? 高かったでしょ!?」
「6人で割ったから大した額じゃないわよ」
瑠雨の手には有名ブランドのサングラス。トレードカラーの赤と緑がテンプレされた大きめのブラックセルフレーム。
掛けなくても分かる。絶対、似合う。
「ほんとに嬉しいっ! ありがとうー!」
「そんな喜ばれっと悩んだかいあったよなぁ~」
隼人がニカッと笑うと、瑠雨も嬉しそうに笑い返した。



