天然店員は俺様王子



蕎麦って……俺が瑠雨を好きだって気付く前? そんな前から陰謀が始まってたと?


「雑用があるのに瑠雨を遊びに誘ったりとかね?」


奈々は俺を見て楽しそうに微笑む。


はいそれ俺がまんまと逆落ちしてたことに気付いた時の話ですよね?


「ま、あとは色々とねぇ……レオを積極的にさせて、瑠雨が戸惑ってる辺り最高だったわ」

「……じゃあ何だ。わざわざ準備室に来て遊びに誘いに来たり、キョウの家に連れてったりとかも全部陰謀だってか?」

「失礼ね。陰謀じゃないわよ。協力って言ってくださる?」


あの、呪っていいですか?


奈々に呪いなんて一切効かなそうだし逆に跳ね返されそうだけど、今すぐ黒魔術の本買ってきてもいいですか?



「それでキョウが上手くやってくれて。三角関係の方が楽しいじゃない? それですぐ付き合うだろうと思ったら、西郡よねぇ……まぁ予想外だったけど、西郡の件で瑠雨は気持ちに気付いたんだから結果オーライよね」


満足そうに微笑む奈々に誰もが思ったことは、奈々に勝てる奴はこの世に誰一人としていないだろうってこと。


「マジかよ……」


はぁーっと溜め息をつくと、怯えていた透が身を乗り出す。