天然店員は俺様王子



「もーっ! 何で奈々ってそうなの!? そんな陰謀ばっかして……上手くいかなかったらどうする気だったのさーっ!!!」

「上手くいったじゃない」


騒ぐ透と笑うキョウと微笑む奈々を交互に見ながら、ストローをくわえて紅茶を飲む。


……全く話が見えねぇんだけど。


「いや~最高だよ奈々! 透と昴の時も最高だったけど、……プッ」


隼人が俺を見てムカつく笑いをしたから、一発殴ってみた。


「イテェだろーが!!!!」

「うっせぇな!! 話が見えねぇっつーの!! 何だよっ」


グラスをテーブルに置くと、翔太が申し訳なさそうに話し出す。


「奈々の陰謀やでちぃ君。ホンッマ奈々、何でそうジッとしてられへんねん」

「チークン、カワイソー」

「はぁ?」


意味が分からない様子の俺に奈々はクスッと笑って、髪を耳に掛けた。



「キョウが瑠雨を好きって、嘘よ」


「…………は?」


一瞬思考回路ショート寸前。



いやいやいやいや、何だって?