天然店員は俺様王子




「はぁぁあああ!?」


個室のドアを開けた瞬間、瑠雨の叫び声が耳に響く。


「何騒いでんの?」


俺の後ろで8人分のパスタを乗せたカートを引いていた隼人が眉を寄せる。


俺と隼人は休憩時間に入ったので、このまま個室で過ごすことになっていた。



「……? なんだよ」


何やらショックを受けている瑠雨を見ながらもテーブルにドリンクを並べ、奈々の前にもドリンクを置いた時、奈々と目が合った。


「ふふっ。いいじゃない、付き合えたんだから。ねぇレオ」

「は? 何が?」


隼人はパスタをテーブルに並べながら、どこか楽しそうにしている。キョウが肩を震わせていて、透や昴や翔太は怯えていた。


………なんだよ。


不思議に思いながらソファーに腰を掛けると、瑠雨が口を開いた。


「奈々の悪魔。大魔王。黒い。黒すぎるっつーの」

「やぁねぇ。黒いんじゃないの、ドス黒いの」